土砂災害危険箇所について

土砂災害危険箇所等

 愛知県は6割以上が山地丘陵地で占められ、地質的にも脆弱な風化花崗岩類、第三紀層が多く分布し、また、中央構造線などの断層類もあり、土砂災害の生じやすい特質を持っています。

 一方、土地利用についても山腹斜面やがけ地近くまで宅地化が進んでいるため、土砂災害の危険箇所を多く抱えています。 この危険箇所は、土石流危険渓流・地すべり危険箇所・急傾斜地崩壊危険箇所に分類されますが、人家等に被害の生じる恐れのある総数は愛知県内約11,000箇所にのぼります。

土石流危険渓流等

土石流とは

 山や谷の土・砂・石などが、梅雨の長雨や台風の大雨による水と一緒になって、ものすごい勢いで流れてくるものを土石流と言います。流れの速さは時速20キロメートルから40キロメートルくらいのスピードのものが多く、象の何倍もあるような大きな岩を動かすほど強い力をもつこともあります。
 急な流れの谷川の出口から、扇のような形をしている地形を「扇状地」と呼びます。谷の出口では、土石流による災害が起きます。
 人家が1戸以上もしくは、公共建築物等に被害の生じる恐れのある渓流を土石流危険渓流と呼び、愛知県では、3,633渓流あります。また、人家はないが今後新規の住宅立地等が見込まれる渓流を土石流危険渓流に準ずる渓流と呼び、愛知県では、1,548渓流あります。

対策

 山の斜面の石や土砂が崩れないように木を植えたり、谷川の石や土砂が流れないように砂防ダムを作っています。
  その他にも、遊砂地という砂をためる施設や、岸が削られるのを防ぐ護岸工や床固工という施設を作っています。

急傾斜地崩壊危険箇所等

急傾斜地崩壊(がけ崩れ)とは

勾配30度以上の崖は斜面の高さが高いほど大雨等で崩れたときの被害が大きくなります。

以下の要件を満たす崖を、急傾斜地崩壊危険箇所として整理しています。

  • 水平面となす角度が30度以上であること。
  • 斜面の高さが5m以上であること。
  • 斜面上部または下部に、人家があること(官公署、学校、病院、旅館等がある場合も対象とする)。

愛知県では急傾斜地崩壊危険箇所が7,178箇所あります。
また、人家はないが今後新規の住宅立地等が見込まれる箇所を急傾斜地崩壊危険箇所に準ずる斜面と呼び、愛知県では5,349箇所あります。

対策

 愛知県では急傾斜地崩壊危険箇所に擁壁工や法枠工等を主体とした防災工事を実施しています。
 工事は「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律」の規定による「急傾斜地崩壊危険区域」の指定がなされて後行われることになりますが、その区域内では一定の行為に制限がかかります。
 また、工事の費用の一部を、その利益を受ける限度において、受益者の方が負担しなければならないことがあります。

地すべり危険箇所

地すべりとは

 地面は、種類や固さの違う土や石が層になり、それがいくつも積み重なってできています。
 緩やかな斜面の場所で、雨水などがしみこんで粘土のように滑りやすい地層の上に地下水としてたまり、そこから上の地面が動き出すのが地すべりです。
 地すべりの発生・拡大の危険性があり、河川・人家・農地・公共施設等に被害の生じる恐れのある区域を地すべり危険箇所としています。

愛知県では地すべり危険箇所が30箇所あります。

対策

 愛知県では地すべり危険箇所を「地すべり防止区域」に指定して地すべりの誘因となる要因自身を低減あるいは除去することを目的とした抑制工、構造物によって地すべりの安定度を高めることを目的とした抑止工の地すべり対策工事を実施しています。

関連リンク

愛知県土砂災害防災情報

降雨時の土砂災害の危険度の情報を提供しています。避難などの参考にしてください。